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歴史

厚真町百年家族~大いなる大自然~
  1.大平原に実った一本の稲穂   2.明治以前の厚真・厚真の夜明け   3.明治20年・原野に石油噴出   4.米づくりの苦闘   5.厚真が守った北海道犬










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大 正

明治20年・原野に石油噴出

  開拓当時の人々は、未開の原野に大きな希望を託していた。一生懸命働き、暮らしを楽にしよう。その一念で大木を切り倒し、原野を耕し、種をまいた。だが、 不屈の開拓者魂は負け犬のようにこの地を離れることを許さなかった。「もっと何かがここにあるはずだ」開拓者は悔し涙をこらえながら新たな挑戦が始めた。  

 当時から北海道の山野は地下 資源の宝庫だと評判だった。現に炭鉱を掘り当てたマチは活気づいていた。「そうだ、眠っている地下資源を、この手で掘り当ててやる」そんな野心に燃えた開 拓者は、来る日も来る日も何かにとりつかれたように、草をかきわけ未開の地を試掘して歩いた。

  やがて、上幌内奥地の石炭、クローム、宇久留・軽舞の石油などが発見された。クロームは産業として成り立たなかったが、明治39年、インターナショナル・ コンペニー社の創立により、軽舞油田の価値が認められた。その背景には数十年間意思を貫き通した男たちの熱い情熱があった。

 石油採掘は、当初、手堀りで行われた。最も深い所で150メートルもの深さがあり、手作業での完全な採掘は不可能だったが、日石社がロータリー式を採用してからは、それまでの20倍以上の採掘が可能となった。

 こうして厚真は名実ともに北海道において石油界の王座の地位に君臨した。

 しかし、総産油量は昭和6年をピークに年々減りつづけた。

  このままあきらめてしまうのは、この地を拓き、油田を発見した開拓者の苦労を裏切ることになる。そして何よりも厚真の油田の復活は住民みんなの夢だった。 そこで、軽舞油田の地価構造の検討と地表調査が行われ、、昭和25年新掘が試みられた。不眠不休の作業で難関を突破したが、関係者の悲願もむなしく、結局 出油を見ることはできず、厚真の石油の歴史は幕を閉じることになった。

 現在も宇隆の三毛内には石油鉱の跡が残っており、当時のたくましい開拓者の心意気を今に伝えている。
 
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