北海道厚真町


厚真町について


厚真産ハスカップの紹介

厚真町が作付面積日本一を誇るハスカップ。町では「厚真産ハスカップ」のブランド化を進めており、このページでは厚真産ハスカップについて紹介します。

ハスカップとは

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花ことば

愛の契り(2つの花から1つの果実が実ります)

群生地と品種

スイカズラ科であり、高山及び亜高山地帯に多い「ケヨノミ」、その変種で低地や湿原に多い「クロミノウグイスカグラ」を合わせてハスカップと呼ばれています。北海道最大の群生地である、厚真町と苫小牧にまたがる勇払原野にはその両方が群生していて特徴的だといいます。 酸味が特徴のハスカップですが、厚真町ではとりわけ甘みの強い「ゆうしげ」、さわやかな酸味の「あつまみらい」といった優れた大粒の品種が厚真町で栽培されています。他に、「ゆうふつ」「ミエ」が登録されていますが、他の一般種として流通しています。

歴史

ハスカップはアイヌ語の「ハシカプ(枝の上になるもの)」に由来しています。ハスカップ栽培が始まったの昭和50年代ですが、勇払原野を有する厚真町及び苫小牧市では戦前より、勇払原野での採集が行われハスカップを食す文化があました。日本で唯一生食用のハスカップがスーパに並び、家庭ではおにぎり、ジャムや菓子、リキュールなどが作られてきました。

厚真産ハスカップ

栽培が始まってすぐ、厚真産ハスカップは生で食べてもらうために、苦い実を出荷しないことを決め、また手選別を行いごみを除いて出荷しています。出荷基準を決め、糖度12度以上の「ゆうしげ」「あつまみらい」、大粒な特A、普通サイズのAなど出荷基準を設け、品質を維持しています。

7月7日は「ハスカップの日」

ほぼ北海道のみで栽培されるハスカップの魅力を伝え、より皆さんに知っていただくことを目的に、令和3(2021)年4月30日に一般社団法人日本記念日協会に、とまこまい広域農業協同組合厚真町ハスカップ部会と美唄市農業協同組合、ハスカップ協会が記念日の登録申請をし、7月7日が「ハスカップの日」として登録されました。

記念日の由来…

  1. ハスカップの収穫期は6月末から7月中旬であり、旬の時期であること
  2. ハスカップは2つの花から1つの実をつけ、花ことばが「愛の契り」であることから、七夕の織姫と彦星を連想してもらえること

厚真産ハスカップの機能性

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抗酸化作用

厚真産ハスカップにはポリフェノールがブルーベリーの5.5倍含まれます。また、漢方薬(センナ、当帰)や健康食品(ウコン、田七)に使われる植物とも遜色のない含有量と言えます。同様に抗酸化作用のあるビタミンCについてはレモンの1.8倍が含まれます。

抗糖化作用

糖化は、食後血糖が急激に高くなる人に起きやすく、体の中の余分な糖とタンパク質等が結びついて老化物質ができることを言います。この老化物質により、皮膚の劣化や、骨粗しょう症、糖尿病の合併症へつながることが分かってきています。厚真産ハスカップはこの糖化を抑制することが実証されました。

抗菌作用

ハスカップは生薬に使用されるスイカズラ科の金銀花(キンギンカ)や忍冬(スイカズラ)と同族の植物。抗菌作用の検証を行ったところ、果実、葉、茎に強い細菌増殖抑制作用が認められ、菌を摂取したマウスの延命と消化管における免疫の活性化に効果があることが分かりました。

核内受容体活性化作用

女性ホルモンの一種「エストロゲン」の受容体の一つであるERβに対し、高い活性を示すことが分かっています。エストロゲンと受容体の複合体は、ある部分のDNAの転写調節に関与しています。ERβの活性化によって結果的に、更年期障害の緩和、老化による骨粗しょう症や高脂血症、糖尿病の軽減などが期待されます。 

抗肥満化作用

マウスに高脂肪食と水を与えた群と、高脂肪食とハスカップ水を与えた群の体重変化を調べたところ、ハスカップ水を与えたマウスに体重増加の抑制がみられ、さらに内臓脂肪が減少しました。肥満への機能性が期待されます。

厚真産ハスカップのレシピ

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厚真のソウルフード ハスカップおにぎり

ハスカップは梅干しのようにお弁当のご飯の上に入れたり、おにぎりに入れたりして使われてきました。冷凍の果実をそのままおにぎりの具として入れることもできますが、保存食として8%~10%塩分の塩漬け(冷蔵保管)を作り使用します。お好みで砂糖を加えると酸味がやわらぎます。

定番のジャム

冷凍果実を鍋に入れ、果実の1/2量程の砂糖を入れて、焦がさないようにじっくり煮詰めます。お好みでレモンを加えたり、砂糖の量や甘味の種類を変えることでオリジナルのジャムになります。1年程度の長期保存をする場合には、果実の1/2量程の砂糖を入れ煮詰め、水の中にジャムを垂らした時に、ジャムが水に溶けない程度にじっくり煮詰めます。冷凍や脱気を行うことでしっかり保存ができます。(脱気に失敗すると短期間に傷む可能性があります)

ハスカップマフィン

材料(8~10個分):ハスカップ120ℊ   バター60ℊ   きび砂糖85ℊ
          卵1個        薄力粉150ℊ   ベーキングパウダー8ℊ
                             塩 少々              牛乳60cc    チョコレート70ℊ
下準備:バター、卵、牛乳を常温に戻しておきます。粉類はふるいます。
1 ボールにバターを入れ泡だて器で柔らかくなるまで混ぜます。そこにきび砂糖を3回くらいに分けて入れ、しっかり混ぜます。
2 1に溶き卵を3回くらいに分け入れよく混ぜる。よく混ぜたら粉類を入れゴムベラでさっくり混ぜ合わせます。粉っぽさが残るくらいで牛乳を半量入れ混ぜ、残りの粉と牛乳を入れ空気を含ませるように混ぜます。
3 2にハスカップ(冷凍)とチョコレートを入れ混ぜ、型にいれます。
4 180度のオーブンで20分~30分焼きます。

 

鶏肉ロースト ハスカップビネガーのソース

材料(2人分):鶏もも肉1枚       玉ねぎ(中)1個      にんにく ひとかけ
        塩・こしょう 少々     オリーブオイル 適量    バター 大さじ2
        ハスカップビネガー30cc  ハスカップ(冷凍)大さじ2 ハーブ お好みで
        白ワイン50cc       小麦粉 適量
1 鶏肉は半分に切り、塩・こしょう、ハーブをまぶし皮目にに小麦粉を付けて、オリーブオイルで焼きます。
2 玉ねぎ、にんにくは薄切りにし、オリーブオイルで炒め、ハスカップビネガーを入れ軽く煮詰め、さらに白ワインを入れ、アルコール分を飛ばし、バターに小麦粉をまぶし加え、とろみがつくまで煮詰めます。
3 皿に2のソースを盛り、その上に1の鶏肉を盛り付け完成です。お好みでパセリやレッドペッパーなどを飾ります。

ハスカップビネガーでカブのピクルス

材料(2人分):カブ1個        ハスカップビネガー 大さじ1   ハスカップ4~5粒
       はちみつ 大さじ1/2  塩 少々
1 カブは皮をむきくし形に切る
2 ビニール袋にハスカップビネガー、ハスカップ、はちみつ、塩、1のカブを入れ、よく混ぜ2時間程度待ちます。
3 2を皿に盛り、ハスカップを飾り完成です。

問い合わせ
厚真産ハスカップブランド化推進協議会事務局(産業経済課経済グループ内)
電話:0145-27-2486
開庁時間:8時30分~17時30分(土曜・日曜・祝日および12月30日~1月4日は除く)

令和3(2021)年7月7日更新


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