北海道厚真町


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ごあいさつ

 令和2年6月執行の町長選挙におきまして、町民の皆様から深いご理解と力強いご支援を頂き、無投票という形ではありますが4期目の当選を果たさせていただきました。身に余る光栄でありますとともに、寄せられた熱い期待とその使命の重大さに身の引き締まる思いであり、必ずや北海道胆振東部震災からの一刻も早い復旧・復興を果たし、コロナ禍の影響を最小限にすべく、細心の注意を心掛けながらも積極的な行財政運営に努めてまいりたいと決意を新たにしているところであります。

 これまでの3期12年間は、「みんなの底力で地域再生」を目指した1期目、「豊かな自然と輝く田園を次世代へ引き継ぐ」をテーマとして挑んだ2期目、3期目には田園回帰1%戦略を基本に「みんなが輝き、支持され選択されるまち、住み続けたいまち」を目指してまいりました。それぞれの任期において大切にした視点と政策分野を整理し、一連となる「あつま再生プロジェクト」の実践を通じて、町職員とともに目標達成のために努力してまいりました。おかげをもちまして、社会基盤の整備、社会福祉の増進、産業振興、教育振興、移住定住、子育て支援などの各部分において一定の成果が得られ、また、課題解決に至ったものも多いと考えております。統合簡易水道事業、厚幌ダム建設、道営ほ場整備、勇払東部地区国営かんがい排水事業など難題や宿願も大きく前進し、平成30年7月には全国において社会問題化している人口減少から人口増加の局面に転じてもおりました。これらはひとえに、議会の皆様や町民の皆様のご理解とご協力によるものであり、改めて感謝申し上げます。
 しかしながら、平成30年9月に厚真町を含む胆振東部3町に甚大な被害をもたらした北海道胆振東部地震により、すべての状況は一変いたしました。上皇、上皇后両陛下にその窮状を深く案じていただく程でありましたが、発災当初からご尽力をいただいた、国や北海道、全道の市町村や東北各県の行政機関、警察や消防、自衛隊の捜索機関、大勢のボランティアを始め物心両面で支えていただいた全国の皆様には、改めて心から感謝申し上げます。既に、発災から1年と10か月が過ぎました。この間における関係機関の懸命なご努力により、復旧作業は目に見えて進んでおり、また、大きな犠牲を払いながらも、日常を取り戻すべく生業の復旧に懸命に取り組んでいる農業者の皆様にも随分と励まされましたが、それでも被災者の心の傷を癒す時間と財政支援、技術支援はまだまだ必要です。加えて、コロナ禍の今後における各産業への影響は計り知れないものがありますが、厚真町民の総力を挙げて、必ず乗り越えていかなければならない試練であると考えています。
 本町が復旧・復興とその先の新しい時代に、「強靭でしなやかなまち」として、輝いて居られるよう、「関係人口の創出・拡大」、「多様な人材の活躍推進」、「新しい時代の流れを力にした持続可能なまちづくり」、そして「防災意識社会」を目指して、町民の皆様や関係機関、そして全国に広がるあつま応援団の皆様と協働して、厚真町の限りない潜在力を耕し直してまいりたいと考えています。
 いつの時代にあってもフロンティアと呼ばれる北海道は困難の中にありましたが、その反面、自然の恵みや潜在能力は無限大でもあります。自治体を取り巻く地域間競争が激しさを増す中で、コロナ禍がもたらす新生活様式、新しいビジネススタイルへの備えとノベーションの実装や農商工或いは広域連携強化など様々なアプローチが必要不可欠です。町民一人一人の今を大切にしながら、守るべきものを守るためにも、私たちは明日を拓く挑戦者であり続けたいと願っています。
 「意志あるところに道は開ける」の言葉の通り、確かな信念と情熱をもって、町民の皆様と連帯して、復旧・復興の道をたくましく歩み、その先にある北海道のオンリーワンを目指して、全力投入して参ります。町民の皆様、また議会の皆様には、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。

厚真町長 宮坂 尚市朗

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