熱中症の予防について
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
今年は、春季に多くの方が外出を自粛していたことから、汗をかいていない、運動をしていない傾向にあり、暑熱馴化(身体の機能が暑さに慣れて、汗をかいて体温を下げる等の対処ができること)ができておらず、筋肉量が減っている可能性があります。
筋肉は体に水分をためる最も大きな臓器のため、筋肉量が少ないということは、保持できる水分量が少ないということ、すなわち、脱水になりやすいともいえます。
新型コロナウイルスの出現に伴い、感染防止の3つの基本である①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗いや「3密(密集、密接、密閉)」を避ける等の「新しい生活様式」が求められています。従来の熱中症予防の他「新しい生活様式」における熱中症予防のポイントは以下のとおりです。
熱中症予防行動のポイント
- 暑さを避けましょう
- エアコンを利用するなど部屋の温度を調整
- 感染予防を含め、換気扇や窓開放によって換気を確保しつつ、エアコンの温度設定をこまめに調整
- 暑い日や時間帯は無理をしない
- 急に熱くなった日などは特に注意する
- 3食きちんと食べましょう
- 果物やきのこ類、緑黄色野菜などビタミンを含む食品を摂りましょう
- 感染症に負けない体を作るためにも、赤身の肉・青魚・卵・大豆製品などのたんぱく質を毎食摂りましょう(例:朝食=卵 昼食=肉 夕食=魚)
- 腹八分目、しっかりよく噛んで食べましょう
- こまめに水分を補給しましょう
- のどが渇く前に水分補給
- 1日あたり、1.2リットルを目安に
- 大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに
- 水分補給が十分できない時のために経口補水液を家族1人2本(1リットル)×3日分を常備しましょう
- カフェインには利尿作用があるので、なるべくカフェインの入っていない麦茶・真水などにしましょう
- 適宜マスクを外しましょう
- 気温・湿度の高い中でのマスク着用は要注意
- 屋外で人と十分な距離(2m以上)を確保できる場合には、マスクをはずす。人との距離が保てない時は、マスクの内側に清潔な指を入れて顔からはなしマスク内の換気を行いましょう
- マスクを着用している時は、負荷のかかる作業や行動を避け、周囲の人との距離を十分に保った上で、適宜マスクを外して休憩をとりましょう。
- 日頃から健康管理をしましょう
- 日頃から体温測定、健康チェックを実施
- 体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅で休養を
- 暑さに備えた体づくりをしましょう
- 暑くなり始めの時期から適度に運動を実施
- 運動時は水分補給を忘れず、無理のない範囲で
- 「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で30分程度実施
- 快適な環境でよく睡眠をとる(疲労も熱中症リスクになります)
注意ポイント
熱中症の症状と新型コロナウイルスの症状は似ています。だからこそ、熱中症になる環境・生活を避けておけば、これらの症状の原因が熱中症ではなく、新型コロナウイルス感染症であるのではという可能性を早期に疑えることにつながります。医療機関は、現在も医療崩壊の危機を完全に脱していません。熱中症なら、予防のための知識となったときの適切な早めの対処を実践できれば、十分に防ぐことが可能です。自分たちでできることをして、医療機関にかかる機会を最小限にすることを心がけましょう。
- 問い合わせ
- 住民課 健康推進グループ
(総合ケアセンターゆくり内)
電話:0145-26-7871
開庁時間:8時30分~17時30分(土曜・日曜・祝日および12月31日~1月5日は除く)
(令和2(2020)年6月26日 更新)