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北海道 厚真町

三上ファミリー

念願の自分たちの店は、人が集まるみんなの店になりました。

三上ファミリー

三上寛人さん(夫35歳)、唯澄(いずみ)さん(妻24歳)、杏ちゃん(1歳)
※年齢は取材時
ご夫婦で飲食店「食空間ゆるり」を経営。
2016年4月より、寛人さんの地元である厚真町に在住。

厚真町に住んだきっかけ

三上寛人さん(以下、寛人さん):僕が厚真の出身なんです。18歳で厚真を出て、札幌に移り住み、それから16年間札幌市内の飲食店で働いてきました。ただ、若いころからいつかは自分で飲食店をやりたいという想いを持っていたんです。ある日、厚真の飲食店が減り、空き店舗も出てきているっていう情報を人から聞き、一度見に行ってみると良い感じの物件だったんです。ちょうど長女が生まれたタイミング。地元に戻ってくれば、自分の実家があって親もいるし、子どもの面倒を一緒に見てくれる人がたくさんいてくれるなと。考えた結果、都市でお店をやるんじゃなくて、地元でやってみようという答えに辿りついたんです。

そして2016年4月、起業と出店のために厚真へUターンしました。始めたのは、「食空間ゆるり」というお店。昼はランチ、夜は居酒屋をやっています。お店の看板食材は「米愛豚(まいらぶた)」ですね。厚真産のお米「ななつぼし」で育てられた豚です。甘みがあって、加熱しても固くならない、柔らかい肉質が特長なんですよ。

暮らす場としての厚真

三上唯澄さん(以下、唯澄さん):厚真の第一印象は「何もない」という感じですね(笑)。私は札幌出身で、札幌以外で生活したことがありませんでした。だから移住する前は、正直大丈夫かなって心配だったんです。でも、自然がたくさんあるし、町の人はみんな優しいし。すっかり気に入っています。私たちのお店に来てくださるお客さまの中には、プライベートでも仲良くなった人がいますね。厚真での生活のことや歴史のことを色々教えてくれるので助かりますし、楽しいです。

ここに住んで、10ヶ月ほど経ちましたが、慣れてきたかな。今は、むしろ厚真のほうが落ち着くというか、ゆったりとした時間の流れが感じられて良いです。私が札幌から引っ越してきた人間なので、ここの暮らしに馴染めるように周りが気を使ってくださっているようにも感じています。

寛人さん:僕も、札幌での生活が長かったんですよね。で、こちらに戻ってきて改めて思うのは、厚真は何も無いと言えば無いんだけど、やっぱりゆったりしています。自分たちでお店をやっていることもあって、奥さんの話に出たように、すぐに人と知り合いになれます。みんな、ここに集まってきてくださるというか。そうすると、皆さん、子どもと関わってくれるんです。誰もが子どもに優しい。それは、きっと子どもの成長にとっても、良いことなんじゃないかな。

唯澄さん:あとは、お金を使う場所がたくさんあるわけじゃないから、余計な出費が少なくていいかも(笑)。

寛人さん:厚真町は、土地がたくさんあるし、新しい家だって建っているし。移り住むのは、みなさんが想像する以上に簡単かもしれないですね。車があれば苫小牧まで30分ちょっとの距離。意外と不便さはないですよ。あ、でもコンビニがもう少し欲しいかな(笑)。

厚真で気に入っているところ

唯澄さん:子どもが外で大きな声出しながら遊んでも、苦情がくるなんてことはないです。のびのび遊んで、のびのび育つ環境じゃないかな。町全体で子育てをサポートしてくれるのが、特にいいですよね。あと、保健師さんが身近な存在にいて、親切にしてくださっています。電話すればすぐ相談に乗ってもらえますし、私たちがお店をやっていることもご存知なので、来てくださったり。子育ては、わからないことだらけですけど、丁寧に教えてもらって、それは本当にありがたいです。

寛人さん:厚真には、新規事業の支援制度があるんです。厚真町の住民であれば、たとえば、空き店舗を活用するということであれば、費用の半額、最大250万円を町が負担してくれます。お店を始めたい人や事業にチャレンジしたい人にとっては助かる制度ですよね。

唯澄さん:他に厚真で気に入ってるところは…、やっぱり私たちのお店ですね(笑)。厚真へお越しの際には、ぜひ自慢の米愛豚を食べにいらしてください!

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