北海道厚真町


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令和3年度ヒグマ講習会

令和3年10月20日に開催したヒグマ講習会には、16人の参加がありました。 講習会では、ヒグマの生態やヒグマとの接し方について学びました。 会場からの質問の時間も設け、さまざまな質問が寄せられました。

会場の様子

ヒグマの生態や特徴について

ヒグマの毛皮

ヒグマとの接し方について

会場からの質問

Q.ヒグマの出産について(子離れと妊娠の関係)
A. 子供と一緒にいる間(子供が1歳~2歳)は、繁殖ができない。交尾をするためにオスが子供を殺して、繁殖可能となったメスと交尾をすることもある。

Q.登山中の獣臭はヒグマのものなのか。
A. ヒグマの可能性は低い。刺激性のある獣臭かと思うが、経験上ヒグマの体臭とは違う場合が多い。強い臭いの場合、キツネであることが多い。

Q.福島町で人身事故が有った。大千軒岳に登りたいが、今登っても大丈夫か。
A.人を食べた形跡が有ったとのことだが、執着性があるので、一度人を食べたヒグマは度々人を襲う可能性が高い。本来そういうクマは人に近づくのですぐに駆除される。しかし、今回はまだ駆除に至っていない。よくわからない状況なので、今は行かない方が良いのではないか。

Q.フキノトウなども食べるとのことだが、家の裏にフキノトウが生えているが、ヒグマは食べに来ないか。
A.フキノトウは自然界に沢山あるので、あえて家の近くにフキノトウを食べる目的では来ないと思われる。一方、畑は自然界に無い高栄養なものが沢山ある状況なので、その作物を食べる目的で、何度も来るようになる。今は、簡易に設置できる電気柵もあるので、設置して対策する必要が有る。

Q.厚真町では、ヒグマの目撃情報が良く放送される。同じ地球上の仲間として共生はできないのか。
A. 厚真町も北海道が示している有害個体を判定するフローに沿って個体を識別して、捕獲すべき個体だけを捕獲している。共生イコール全く捕獲をしないということではなく、人とヒグマの間に適切な緊張関係を築くことが大切。

Q.音を鳴らすことで、かえってヒグマが寄ってこないか。
A.状況による。人や人が持っているものを取りやすい餌として認識してしまえば、食べ物に執着する性質により、寄ってくることはあるかもしれない。しかし、先ほどの話の中でもあったようにヒグマも人を避けていると考えられ、音を鳴らしたことによって積極的に人に寄ってくるケースは少ないと考えられる。

ヒグマ講習会のご案内

問い合わせ
産業経済課 林業水産グループ
電話:0145-27-2419
開庁時間:8時30分~17時30分(土曜・日曜・祝日および12月30日~1月4日は除く)

(令和4(2022)年10月19日 更新)


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