北海道厚真町


くらしの窓口


令和4年度開催各種体験会・見学会

令和4年度に軽舞遺跡調査整理事務所が開催した各種体験会・見学会などの様子を紹介しています。

縄文アクセサリー まが玉づくり開催

令和5年2月12日に軽舞遺跡調査整理事務所で、まが玉づくりを行いました。当日は、朝から湿った重たい雪が降る悪天候でしたが、遠くは札幌市や新ひだか町からも参加者が集まりました。予定の定員を上回る29人(同伴保護者含む)の申し込みがあり、会場を2ヵ所に分け学芸員2名によるまが玉づくりが始まりました。 全員で、まが玉の意味や松前町産の滑石(かっせき)の産地、作り方についてのスライドを見て、会場を移動し、まが玉づくりに挑戦です。 

紙やすりで削れる滑石を5つの工程でまが玉に加工します。参加者は滑石を懸命に削り、曲線が美しいまが玉に加工していきました。後半の水を使ってのミガキ工程では、緑色や白色の石の色や模様に歓声があがりました。

ピカピカに磨きあげた後には蛍光ピンクや黄色の紐をつけて、頑張って作りあげた自分だけのオリジナルまが玉に満足げでした。まが玉づくり終了後、希望者は館内に展示している縄文土器や石器、明治以降の厚真で使われてきた郷土資料などを見学し、およそ13時に全日程を終了しました。

生涯学習だより2月号(2023年2月24日発行)でも、まが玉づくりの様子を紹介しています。

まが玉づくりポスター

日高幌内沢見学会

令和4年11月5日に北海道胆振東部地震で深層崩壊した日高幌内沢見学会を行い、町内外から15名が参加しました。

現地では北海道開発局から砂防工事の概要説明を受け、そのあと実際に山体が崩壊した地点を目指して15分程度山道を登りました。参加者たちは、崩壊地点の開口部に到達すると、それまでの疲れも吹き飛んだように実際に目で見る景色に圧倒されていた様子でした。崩壊地点を一望する場所で学芸員から厚真町ならではの地質や地形、過去の地震痕跡などの説明を受け、学びを深めるとともに、そのメカニズムを知る機会となりました。

参加者からは、写真や動画で見るより実際に訪れてみて初めてその凄さが分かったという声が多数寄せられました。

軽舞遺跡調査整理事務所特別公開

北海道文化財保護強調月間に合わせて、令和4年10月30日に軽舞遺跡調査整理事務所の特別開放を行いました。当日は、特別収蔵室の事前予約も含め町内から22名、町外から3名、合計25名の方が見学に訪れ、ホールや体育館に展示してある資料を手に取り、厚真の歴史に触れていました。

見学者からは平日だと見学することが難しいため、ゆっくり見学できるととても好評でした。

また、特別収蔵室では学芸員が厚真の埋蔵文化財資料について解説を行い、見学者は普段見ることができない貴重な資料に驚きの様子でした。

イナウ製作体験とカムイノミ・イチャルパ見学

イナウ製作体験

令和4年10月1日軽舞遺跡調査整理事務所で、19人(同伴保護者を含む)が参加し、アイヌの人びとの祭事に欠かせない祭具「イナウ」の製作体験を開催しました。体験では、先祖に捧げる「チェホロカケプイナウ」の製作を行いました。

カムイノミ・イチャルパ見学

ここに代替テキスト

令和4年10月2日に軽舞遺跡調査整理事務所の前庭で、先住民族アイヌの伝統儀式であるカムイノミとイチャルパの二つの儀式が執り行われました。

ここに代替テキスト

カムイノミでは、アイヌ民族の「カムイ(神)たちの守りと生活の糧の恩恵があり、はじめて人々の安定した平和な生活がある」という考えのもと、平和な生活を願って神々に感謝を捧げ、先祖供養の儀式であるイチャルパでは、アイヌ民族の遺骨13体へイナウ(御幣)と供物、祈りを捧げました。

儀式の後には、リムセ(輪踊り)やク・リムセ(弓の舞)といった古式舞踏や、トンコリ(アイヌ民族の伝統的な弦楽器)の演奏なども行われました。
その後、約800年前のお墓から出土した副葬品などの埋蔵文化財の見学会も行われ、アイヌ文化の歴史にも触れることができました。

ポスター

土器の野焼き開催

令和4年9月19日(月・敬老の日)10時から、軽舞遺跡調査整理事務所で土器の野焼きを開催しました。15人が見学するなか、6月に土器作り体験で作成した土器や厚南中学校1年生が作成した土器など、約40個の作品を野焼きしました。

空焼きを行い、火床や周辺の土の水分を飛ばします。

空焼きが終わったら、作品を火床周辺に並べて、徐々に熱をあげて焼き上げていきます。

作品の向きを変えながら薪を3~4回投入します。全体的に作品の表面が焦げ色になっていきます。

完全に焼き上げるため、最後に火床中央付近へ作品を移動させて大量の薪で焼き上げます。

野焼きは14時に終了し、それぞれの土器を持ち帰りました。土器を作成した方は 野焼きならではの赤や焦げ色の、野性味あふれるオリジナル作品の出来栄えに喜んでいました。

土器作り体験開催

令和4年6月26日(日)、軽舞遺跡調査整理事務所で土器づくり体験を開催しました。幼児から大人まで総勢16人(同伴保護者は別)が参加しました。
土器づくりを始める前に、本物の土器を見て触って、形や文様を観察しました。そのあと、学芸員が土器の作り方をレクチャーし、参加者は形を考えながら作り始めました。

お皿のような形は大きな底、鉛筆立てのような形は小さな底など考えながら作ります。土器は「輪積み技法」と言って、粘土ひもを何段にも重ねて高くしていきます。

幼児は保護者と一緒に頑張って作り、様々な形が出来上がりました。

形ができたら、縄や貝殻、木の棒などで思い思いの文様をつけて完成しました。
完成した土器は約2ヶ月陰干しをしてから、9月か10月には土器焼きを行う予定です。

土器づくり体験 日時令和4年6月26日日曜日午前10時から正午まで 場所軽舞遺跡調査整理事務所 定員15名

問い合わせ
教育委員会 社会教育グループ
(厚真町軽舞遺跡調査整理事務所内)
電話:0145-28-2733
開庁時間:8時30分~17時30分(土曜・日曜・祝日および12月30日~1月4日は除く)

(令和5(2023)年4月18日更新)


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